【21】 邦之「このまま巧いことやれば、この家が手に入るんじゃないか?夢のマイホームが」 友美子「マイホームは、もっと汗水たらして手に入れるものでしょうがよ」 邦之「汗水はもう枯れるぐらい垂らしたんだよ!」
【22】 蒼「…私、もしかしたら。父はこの4つの家のどこかに、遺産を隠してあるんじゃないかって思うんです」 邦之「遺産を…」
【23】 松葉「…待てよ。家の持ち主っていう女は、どういう」 啓枝「そうねぇ。話からすると、30歳手前位の?」 松葉「……さっきの女はもしかしたら」
【24】 大樹「案外、本物のオッサンが、立ってただけだよ。実際。そこに。鏡じゃないから安心して。こんな場所で1人で暮らすんだから。あんまり神経質になりすぎるなって」
【25】 森平「ええ。わかってます。……結婚しているんじゃないんですか?松葉と」 碧「松葉。…先程こちらにいた男性ですか?………どっちの?」 森平「…どっち?どっちって何?今、飛び出して行った男ですよ」
【26】 森平「…ええ。アナタしかしませんよね。ここには」 コウイチ「…周りにあれだけ人がいるのに?…見えてないのか?」
【27】 カイジ「…4つの家は無くなったんじゃなかったのか?」 ユウシロウ「そうじゃなくて。どうやら一つになったらしい」
【28】 コウイチ「あ。俺、すごい事に気づいたんだけど」 ウサゴロウ「聞こう」 コウイチ「何か。…アオイって女が…たくさんいる気がするぜ」 ウサゴロウ「何だそのバカみたいな発言!そこ?そんな事気になる?」
【29】 ユウシロウ「…成程。ルーレットの目には赤と黒、奇数と偶数がある。この数字はそれぞれの家を表してるんじゃないか。赤と黒は屋根の色。奇数偶数ってのは?」 ミユキ「…三角か四角。屋根の形だ」 ユウシロウ「ルーレットの出目の順番に、家が移り変わった事になるんじゃないか」
【30】 佳堯「まるでデシャヴだ。あの時も、君は、いや、君じゃないが。そうやって私を罵り続けた。あらんかぎりの罵声で。その結果がアレだ」 大樹「落ち着けって。…あの、アナタ、ホント、こういうの、よくない。思う」 葵「カタコトっ!」
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撮影者:荒多恵子 ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。