池袋盤【21】 薬師寺「…手を挙げるんだ!…俺もやるよ。犯人。男女二人組って事でさ。手を挙げていろ。アンタ達、人質なんだから」 ―薬師寺、電話に出る。 薬師寺「もしもし。そうだよ。こちらは人質を取っている。…仲間?ちょっと待ってろ」
池袋盤【22】 奥羽「…ええ。こんにちは銀行強盗です。…まさかの3人目です」 薬師寺「おい!犯人を勝手にどんどん増やすな!」
池袋盤【23】 根原「…思うに、あの二人、ゴールを守ってるんじゃないでしょうか」 那賀谷「まんまとこっちの手助けをしてくれてるわけだ」 石黒「でも、それが罠って事はない?ゴールは他にあるとか」
池袋盤【24】 根原「奥羽さん!僕はね、アナタの気持ちわかりますよ!不況不況で何もかもが上手く行かず!追い詰められたアナタも被害者なんです!私もね、同じなんです。孤独なんです。大丈夫、アナタは悪人じゃない!」 石黒「…あれ、これ、何の話だったっけ」 奥羽「…そう言っていただけると。…ありがとうございます」
池袋盤【25】 根原「やめてくださいよ。こっちに向けないでください!危ないでしょう」 石黒「どうせおもちゃですって」 愛宕「ですよね」 ―遊び半分に撃つ。 根原「………おもちゃですか?……それ。…私、今、殺されかけたんじゃ?」
池袋盤【26】 那賀谷「あんなバカな話がありますか?穴に落ちて足を打つ?こんな事が?」 薬師寺「ウルせぇよ。あんまり騒ぐな。怒りたいのはこっちも同じだよ」 根原「あの、正坐がするのが辛いんで、若干足を崩してもよろしいでしょうか」
池袋盤【27】 室尾「でも考えてみてください。罠の可能性があります。その扉に手を掛けた瞬間、高圧電流が流れる仕掛けがあったらどうします」 那賀谷「それどういう発想なんですか。テレビや映画の観すぎじゃないですか?」 愛宕「じゃあ、扉には触りません。向うを覗いてみるだけですから」 室尾「成る程ね。覗いた瞬間、向うから太い針に目を貫かれないように気をつけるべきです。ああ、考えただけでも、もう痛い」 石黒「何、その罠」
池袋盤【28】 奥羽「こ、この中で携帯を持ってるヤツはいるか!出せ、出してもらえますか?」 ―岸、携帯をいじっている。 岸「ママへ。時間通りに帰ります。」 奥羽「す、すいませんが。渡してもらえますか。外と連絡取られても困るんで」 岸「…………持ってません」
池袋盤【29】 奥羽「こ、この中で携帯を持ってるヤツはいるか!出せ、出してもらえますか?」 ―岸、携帯をいじっている。 岸「ママへ。時間通りに帰ります。」 奥羽「す、すいませんが。渡してもらえますか。外と連絡取られても困るんで」 岸「…………持ってません」
池袋盤【30】 門倉「奥羽さん、こういう時は、神様を頼りましょう」 奥羽「何ですか、急に。目が怖いですよ」 門倉「ププルンガ様にお願いするんです。警官隊が来ませんように。さあ早く!」 奥羽「…誰?…それ何の神様ですか?…わかりました。お願いします神様!」
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撮影者:荒多恵子 ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。