下北盤【31】
城戸「だって。いずれは殆どの人間がノルマになる可能性があって。それをたっ
た一握りのジェナーが導く。加納さんは、ノルマを生み出す為だと言って
ますけど、私は違うと思うの。これは優秀なジェナーを選び出す試験よ」
下北盤【32】
江利「…バカげてる。…何て言うか。…おかしいんじゃないですか？」
城戸「おかしいのよ。数多くのノルマを見下しながらその感覚に浸りたいだけ」
江利「………先行ってます」
加納「どの道、あと少しの辛抱です。そうしたら、お別れです」
下北盤【33】
芹澤「…勝てるのかしら、この人がいて」
門倉「勝ちます。私の辞書に、「マケ・チョリチョリ」という言葉は載ってません」
伊豆井「どの辞書にも載っていない！」
下北盤【34】
門倉「皆さん、作戦を言います」
伊豆井「…その。ある程度人がいなくなってからの作戦って。何なんですか」
門倉「室尾さん、臼居さんが悲しくて死にたくなるような話を考えてください」
室尾「…おや。…これ、いつかどこかで。……デジャヴか…？」
下北盤【35】
加納「内緒です。いいですか、これをさも、あの天井から見つけたように装ってください。興味半分で盗みましたけど、話が大きくなってしまった以上、今さら言いだせなくて困ってたんです」
江利「…アナタが意味もなく盗むわけないですもんね。何かに関係してるんですよね。どうせ私は言われるがままに動けばいいんでしょ。これで最後だし」
下北盤【36】
根原「門倉さん、この団扇はいつまでやっていれば？」
門倉「それは？さっきから気になってました。何かの踊りの練習ですか？」
根原「部屋の温度をさげようとしてるんですよ」
門倉「まだやってたんですか？それ、意味ありません」
下北盤【37】
芹澤「…ジェナーはここで用を足す事を考えてるのよ。何で止めるの？」
加納「門倉が笑っている…？…そういう事か。アレを止めてはダメです！」
流川「止めなきゃ大変な事になるぞ！」
臼居「…わかりましたから！…流石にここでは我慢しますから！」
下北盤【38】
奥羽「何のために。そんなに空調にこだわっているのを見ると…「涼む」？とか？」
伊豆井「そんな命令禁止されたって、私は困らないよ。ああ、困らないね」
流川「おいおい、アンタ、それ、死活問題だろうが！」
伊豆井「うるせえころすぞ！」
下北盤【39】
奥羽「芹澤さん、目薬貸してもらえません？
芹澤「…どうしましょう。…相手の意図が読めない以上、貸すわけには」
堀井「…やめておけ、アレには、確かその女の唾液が混入されていて」
奥羽「そんなの嘘にきまってるでしょ」
下北盤【40】
城戸「全部聞いた上で、やっぱり興味がない。何て言うか、退屈？」
伊豆井「…今これこういう体型にみえてるかもしれませんでしょ？これまだ、この辺とかランドセルですからね？ここもほら。ランドセルでございましょ？」
