テーブルと部屋
ルーレットのベットテーブルの模様がえがかれたものをそのまま部屋のテーブルとして使用している。当然ながら、0から36までの37つの数字が配置されていて、それらは更に赤色・黒色・奇数・偶数という4種に分類される。
これはそのまま各建物の部屋の数を表しているとされる。つまり、
黒色の偶数【2,4,6,8,20,22,24,26,28】は黒い四角屋根の家、
黒色の奇数【11,13,15,17,29,31,33,35】は黒い三角屋根の家、
赤色の偶数【10,12,14,16,18,30,32,34,36】は赤い四角屋根の家、
赤色の奇数【1,3,5,7,9,19,21,23,25,27】は赤い三角屋根の家、
【0】は緑の丸屋根の家の部屋を表している。
緑の建物は例外とし、他の4つの建物はそれぞれに9の部屋を備えている事になる。
コリドー
緑色の丸屋根の建物には、不可解な空間があり、そこの中央にはルーレットが設置されている。この部屋はコリドー(回廊)と呼ばれ、4つの建物、および緑の丸屋根の家と繋がっている。建物の住人達は、この場所に入る事はおろか、その存在にすら気づくことはなく、立ち入りできるのは、白い衣服を着た5人の男女のみであり、ルーレットにふれる事ができるのもこの5人のみである。
ベット
テーブルの上にチップを賭け(ベット)、ホイールを回し、ボールを投入する。やがて回転が止まり目が決まる。この際、出目がベットに的中すると、対応した建物の部屋が消失していく。ベットの仕方には以下のものがある。
- ①Straight(1数字賭け)番号の真上にチップを賭ける。
- ②Sprit(2数字賭け)2つの番号にまたがってチップを賭ける。
- ③Street(3数字賭け)横1行の3数字に対してチップを賭ける。
- ④Corner(4数字賭け)チップを中心とした4つの数字にチップを賭ける。
- ⑤Double Street(6数字賭け)横2行の6数字に対してチップを賭ける。
- ⑥Red/Black(赤/黒)赤の数字がでるか、黒の数字が出るかを賭ける。
- ⑦Even/Odd(偶数/奇数)偶数の数字が出るか、奇数の数字が出るかに賭ける。
チップ
この館のルーレットのチップには7種類が存在する。
そのほとんどが無地のものであるが、数枚ほど、以下の文字が書かれたものがある。
- 【INVITE】(招待) 【SWITCH】(交換) 【SPEAKER】(拡声器)
- 【KILLER】(殺人者) 【REMORT】(遠隔) 【MAGNET】(磁石)
これら文字の書かれたチップをベットし、的中した場合、番号に相当する部屋に文字の意味が効力を及ぼす。またチップを置いた場所により、効力の及ぶ範囲が変化する。
例1)【SWITCH】というチップを図の①の7に置いて、出目が《7》だった場合、
《7》の部屋 に対して、【SWITCH】が影響を及ぼす。
例2)【INVITE】というチップを図の②において、出目が《21》だった場合、
《18》と《21》の部屋に対して【INVITE】が影響を及ぼす。
例3)【MAGNET】というチップを図の⑥において、出目が《23》だった場合、
赤い数字すべてに対して【MAGNET】が影響を及ぼす。
6つの結末
最後の一つの部屋を選び出すまでルーレットは回転を続ける。
目が出るたびに、数字に応じた部屋が消失していき、9つの部屋が消えた時、その建物は中にいる人間もろとも虚構の存在となる。
そうして最後に「本物」を選び出す。物語はルーレットの結果により途中で分岐し、6つの結末を迎える。