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【11】
滋野「はい、有罪だと思う人、挙手」
樋口「ええと。『有罪』で全員一致という事でよろしい…ですか」

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【12】
由比「だから。これには何の意味があるんですか?」
倉澤「あれなんじゃないかな。ほら、昔はさ、法律も裁判の仕方もあいまいなところがあって、十分な審理もできなかったと思うんですよ」

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【13】
倉澤「万が一にも冤罪だった場合、死罪にされた方の無念を晴らす事ができるのは私達だけという事なんじゃないかしら」
多賀「そんな事言い始めたらキリがない。今はともかく、昔はそんな連中が大勢といたはずですよ」

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【14】
滋野「アンタは結局何が言いたいんだよ」
由比「私たちがここで無罪の評決を出したとする。それで死んだ者が生き返るわけでもないじゃないですか


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【15】
樋口「どうでしょう。同じ有罪という評決でも、人によってその受け取め方は様々です。ですから一つ、皆で審議してみて、何らかの結論を出してみては

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【16】
稲沢「…はい?」
滋野「紛らわしいんだよ!」
松浦「タイミングってものがあるでしょう。なぜ今」
稲沢「すみません。これ、あまり美味しいやつじゃなかったんで

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【17】
樋口「皆さんの後方にそれぞれあるムシロに着座し、目を閉じ、心を鎮めていただくことで、我々の意識や感覚を、当時に飛ばす事ができます。一種の疑似体験をして頂くのです

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【18】
樋口「難しい事は私もわかりませんが。正座という姿勢が一番効果が高いとされていますので」
蜂屋「そうですか。じゃあ、仕方ないですね」
倉澤「そうですか。あの、これって正座じゃなければいけないでしょうか

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【19】
蜂屋「…他の方は何ともないようですね。何かが見えているんでしょうか」
倉澤「…困るじゃないの。私達だけ話し合いについていけなくなるわよ」
滋野「…事情を話して、やり直してもらった方がいいな

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【20】
樋口「ご自分が見聞きした情報を元によく考えてみてください。その上でもう一度評決をとってみたいと思います。―有罪だと思う方

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。