0121.jpg
to_facebook.png

0103.jpg

【21】
三好「アナタが見て、感じた何かに、先程の自分の評決を翻すだけの理由があったという事ですね」
由比「私は、被告人に罪はないと思う

0121.jpg

【22】
倉澤「…困ったわね。何とか映像の内容を教えてもらわない事には」
蜂屋「…ああ。逆にいうと、見ているものが皆違うんだから」
倉澤「…え。見てきちゃった事にするの。適当に?」
蜂屋「…どうせバレやしないと思うんですよ。あとは適当に話を合わせておけばよくないですか?

0128.jpg

【23】
稲沢「あの杓子定規な陪審長も、事情によっては汲んでくれるかもしれない。帰るのは難しくても、評議のスピードを上げてくれるかもしれない。内容が内容であれば、私も、協力してさしあげますとも」
安藤「…どうかしら。…今日、子供と会える予定の日なんです

0142.jpg

【24】
多賀「信じてもらえるかすら疑わしいでしょ。そもそも、俺ら自身だってこの体験をまだちょっと疑ってる




0144.jpg

【25】
由比「そうやって死刑の評決を出したんですね。ご自分が見聞きした事を頼りに、被告人が死ぬのが正しいと思って」
三好「…そういう言い方は、ちょっと。いい気分はしませんね」
由比「判断が間違っていたとか。後になって考えたりします?

0155.jpg

【26】
中田「僕―、その奉公人は清吉と呼ばれていました。九つの時に親元から離れ、丁稚として鈴代屋に入りました。そこで掃除の仕方、品物の取り扱いから礼儀作法までみっちりと仕込まれました」
倉澤「随分と鮮明に覚えているんですね。そんな事までわかるんですか?」
中田「皆さんは違うんですか

0160.jpg

【27】
倉澤「小間物問屋ってのは、小間物屋に小間物を卸している問屋で小間物ってのはねぇ」
滋野「こまこまうるせぇな!

0165.jpg

【28】
多賀「いやな奴だったから、放火をしたに違いないって?それは、ちょっと乱暴じゃないかな」
中田「彼を庇うんですか?じゃあ皆さんは何で有罪にしたんです?」

0168.jpg

【29】
稲沢「じゃあ私が説明しよう。彼女は、あのー、子供のー、えとー」
安藤「おい!さっき何の話を聞いていた?」
稲沢「子供を、誘拐」
松浦「誘拐?」
稲沢「誘拐?違うな。えとー

0173.jpg

【30】
安藤「意味のない証言はやめてくれませんか」
稲沢「ですから、参考になるか自信がないと言ったんです」
安藤「そういう場合は、参考にならない自信があると言うんです。時間の浪費じゃないですか」

          maewomiru.png

tsuduki.png

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10

撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。