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【1】
中田「裁判所ってのも、イメージしていたのとだいぶ違うんですね」
多賀「ちなみにどんなのをイメージしていたんです」
中田「もっとお堅くて古めかしい建物だと思っていたんですけど。ほら、ニュースとかでよく映るじゃないですか」
多賀「それは、ここが普通の裁判所とは違うからでしょ」

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【2】
倉澤「裁判官の服って何で黒いか知ってます?」
稲沢「一番しっくりくるからじゃないかなぁ。色的に。これから裁かれようって時に、黄色の服着てたらイライラするし。でもドット柄だと少し心が弾むかもしれないな

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【3】
中田「そういわれると、水一つ選ぶのも困っちゃうな。透明度ったって、どれもそれなりに透明だからなぁ」
多賀「からかわれているんですよ。見ただけでわかるわけないでしょう」
稲沢「ですから。これは気分の問題ですな

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【4】
松浦「陪審長、話し合いを始めるのは少し時間を置いてからにできませんか」
樋口「いや、それは」
安藤「え、始まる時間はとっくに過ぎてます。なぜ彼女の都合に合わせなければならないの?」
松浦「しかし、具合が悪いって言っているんだから



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【5】
三好「本来の裁判だと、もっと生々しい証拠が提示されたりもします。現場の写真であったり凶器であったり、被害者本人の状態であったり」
山崎「…ああ、やめてください。それを聞いただけでも

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【6】
安藤「陪審長。いいですか。私、この後用事があって、あまりここで時間を割けないものですから、できれば速やかに進めていただきたいと」
樋口「ええ。そうしましょう。しかし、これは国民の中から選ばれた者の義務ですから

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【7】
由比「それって確か被告人は死刑判決をうけたんですよね」
滋野「そうだった。確かもう、確定したんじゃなかったかな」
由比「もしかして、アナタも死刑の評決をだしたとか」
三好「どうだったかな。もう覚えていませんね

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【8】
稲沢「事件の概要について、できればもう一度確認したいのですが」
安藤「それも必要あります?先程、裁判官から説明がありましたよね。あれ以上でも以下でもないのでは?」
倉澤「気持ちはわかる。裁判官の声が小さすぎて。ところどころ聞こえなかったものね

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【9】
樋口「事件があったのは一七四二年の一月四日。被告人は神田小伝馬町で小間物問屋を営む伝兵衛という男性。放火によって小伝馬町一帯の焼失させた事によって死罪を言い渡された」

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【10】
山崎「色々と想像してしまうんですね。火事に見舞われた人々が、体を焼かれながら逃げ惑う姿とか。逃げ惑う雑踏の中で転んで起き上がれない幼い子供とか」
蜂屋「わざわざそこまで想像しなくても

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。