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【51】
山崎「…知りたいですね。伝兵衛さんをそういう行動に突き動かした何かが書いてあったわけですよ。…知りたいです」
松浦「…私に聞かれても。…え?…私が見たことにするんですか?それを」
山崎「あの、10番の方が。その紙を見たと言っています」
松浦「ええ?本気ですか?」

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【52】
多賀「被告人が拾ったんでしょ?それを見たっていうアンタは、被告人?」
松浦「まさか。違いますよ」
多賀「とすると?拾った人じゃないとすると、もう一つの可能性は?」
蜂屋「…書いた人?…火事が起きるとわかってた人?


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【53】
山崎「……アナタがやったんですか?」
松浦「…ちょ、ちょっと待ってください。それはないでしょ、元はといえば……。断じて私が書いたんじゃない

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【54】
樋口「お上の決めた事ですから。判断が間違うとは思えません」
多賀「そんな事ないだろ。役人だって間違うし、不正もする」
樋口「ええ。一般的にはそうでしょう。でも、私はそれが正しいと思って暮らしています。ですから一貫して有罪




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【55】
由比「ご自分の出した結論を曲げたくないだけなんですね」
樋口「そうとらえてもらっても結構。裁く者の弱さを少しでも覗いてしまった自分としては。それを最大限尊重したいと考えます」

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【56】
由比「たとえば、アナタが参加した裁判も」
三好「またその話ですか?もういいじゃないですか」
由比「都合のいい事実だけを見て判断したんじゃないでしょうか」
三好「都合のいいという言い方が適切かわかりませんが、自分の頭で理解できる範囲の事で死刑の結論を出したつもりです

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【57】
蜂屋「詳しいですね。裁判を傍聴してたんですか」
倉澤「いえ。週刊誌の」
滋野「週刊誌かよ」
倉澤「電車の中吊り広告で」
滋野「買ってもねぇのかよ

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【58】
安藤「どうなの。陪審長の話を聞いても、意見を変えるつもりはない?」
由比「ありませんね」
安藤「誰か、あの頑固な女の気を変えさせる事はできないの?

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【59】
松浦「…ええ、まあ、だから見たというか、アナタに盗られちゃったから、そう言わざるを得なかったというか。見ました。ええ。見ました」
多賀「何とでも言えるよな」
松浦「アナタは本当に何でも疑ってかかるんですね」
多賀「だから、そういう性分なんだって

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【60】
山崎「…でも、このままだと被告人が哀れすぎるような気もするんです。どう考えても分が悪い。せめて私ぐらいは彼の味方してあげたいような気もするんです」
松浦「そうですか。…わかりました。私もお手伝いしましょう。何とか、今までどおり、無実を証明する方向で頑張ってみましょう

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。