舞台写真2 of #026 君には頭がさがる

0565.JPG
facebook.png

11.jpg

【11】
勝「入れ札をするんだ」
秀成「…入れ札…。『はらい』の事ですか」
勝「淵輪の為にならない奴の名前を匂粗の布に書いて、箱に入れる。名前を書かれた匂祖が半数を超えたものは神さんの名の元に淵輪を追放される」

12.jpg

【12】
ヤス「ハジメさん、具合はどう?体壊してるなんて、全然知らなかったわよ」
ヨウ「そんな大層な病気じゃないからいいのよ」
ヤス「どこが悪いの」
ヨウ「どこがって言うか、うん。…行方不明なの。…戻ってこないの」

13.jpg

【13】
節子「ありがとう。じゃあ、帰るね。帰るよ。暗い夜道を、一人で」
清二「くれぐれも気を付けて」
節子「さっき母さんが、怖い話するから、夜道もちょっと怖くて」
清二「歩きなれた道だろ」

14.jpg

【14】
茂「勝の奴が一番大切にしてるのは何だと思う」
ヤス「畑じゃないのかい」
茂「畑なんてもんは、どうにでもなる。無くなったら困るもの」
ヤス「ちょっと待って。これは頓智だね?」

15.jpg

【15】
茂「昔から淵輪に悪い事が起きるのは、棲川の龍神さんが暴れて悪さをするからだと。そういう時には、棲川の龍神さんに、お供えするんだよ。それで悪い事はピタッと収まる」
義一「その祀りをやろうっての?」

16.jpg

【16】
昭三「茂さんを追い出すってのか。…それはあまりにもやり過ぎなんじゃないか。もっと他にやりようがあるような気がする。それをやってしまうと、…上手く言えないが、取り返しのつかないものが、噴き出しそうでさ」

17.jpg

【17】
里見「こんな得体の知れない男と一緒に住めません」
絢子「…だけど、他に行くあてがないじゃないですか」
黒川「まあ、何も知らず越してきた手前、お宅らもこまるだろうし、自由にしたらいい」

18.jpg

【18】
茂「では、この祀りに疑いをはさむ余地はないだろう」
昭三「え、まさか、それをまたやろうって…?お供って、人身御供って事ですよ」
茂「そんな事はわかってる。誰か、名乗り出てくれるものはいないか」

19.jpg

【19】
節子「…私に……死ねって言うんですか」
義一「そうじゃない。龍神さんに乞われて、招かれて、あっちへお供して。死ぬんだね」
節子「死ぬんじゃないですか!」

20.jpg

【20】
勝「これは誰の仕業か。トミ、教えてやれ」
登美「『てえべえ』よ」
勝「以上だ。察してくれ。ご清聴ありがとうございました」
茂「説明が全然なってねぇよ!」

maewomiru.png

|2|10

撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。