舞台写真3 of #026 君には頭がさがる

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【21】
清二「…間を取ってみたらどうでしょう。『はらい』で選ばれた人を、宍戸に祀る。…そうすれば、淵輪から化け物を追い出せた上に、龍神さんへのお供もできる」

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【22】
ヤス「向こうが言い出したんだ。…書くべき名前を固めてるに違いないよ」
茂「間違いなく俺じゃねぇか?」

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【23】
ヤス「見て、美代ちゃん。悩んでる。まだ誰を書くか決めてないのよ」
茂「…美代!」
美代「…俺を……書け?」
茂「逆だ、逆!俺を書くな!」

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【24】
茂「決まった事に異議を挟むな!…いいか、節子。お前は選ばれたんだよ」
節子「……私……死ぬの…」

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【25】
勝「…このままじゃセツが危ないな。今日ほど、肝を冷やした事はなかった」
登美「セツが『てえべえ』なわけがない」

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【26】
義一「僕にとって重要なのは、節子を祀ることでも、茂さんを助ける事でもなく、『てえべえ』を追い出すことです。その為には、自分の考えを信じるつもりです。

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【27】
登美「我が家は子宝に恵まれなくて、セツは一人娘です。幼い頃から大切に育ててきました。あの子は昔から気立てがよくて、素直にそだって。私が病気で寝込んだ時なんか、寝ないで朝まで看病してくれて」

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【28】
節子「ミヨちゃんは。誰に入れたの。入れ札」
美代「え。…それはもちろん、茂さんに。セッちゃんに入れるわけない」

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【29】
義一「お前はセツに投じた一票で、彼女の命を揺るがそうとしていた」
清二「皆が決めたことだ」
義一「とるにたらない自分の意志が積み重なって悪意が薄まる。それが怖い」

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【30】
美代「淵輪の為には、正直に名前を書いた方がいい。…そうかもしれないね」
昭三「お前まで、何を言い出す。もう決めた事だろ」

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撮影者:佐藤淳一  ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。